★テンプレート付き★実際に仕事で使ってたSWOT分析のやり方を説明

目次

SWOT分析とは?

SWOT分析とは、会社の経営戦略や事業戦略を立てる際に会社の現状を分析するためのビジネスフレームワークです。

内部環境分析で社内のプラス要因(強み)とマイナス要因(弱み)を洗い出し、

外部環境分析で社外のプラス要因(機会)とマイナス要因(脅威)を洗い出します。

環境検討要素考えること
内部環境強み
Strength
自社の長所や得意なこと
弱み
Weakness
自社の短所や苦手なこと
外部環境機会
Oppotunity
社会情勢、政治情勢、市場変化等、
自社内ではどうしようもないことでプラスに働くこと
脅威
Threat
社会情勢、政治情勢、市場変化等、
自社内ではどうしようもないことでマイナスに働くこと

テンプレートファイルも用意しましたので、書きながら、見て頂ければ、幸いです。

SWOT分析.pdf
クロスSWOT分析.pdf

自社の強み(Strength)を分析しよう

まずは、自社の強みを考えてみましょう。

自社の強みは、顧客・競合他社・従業員の視点を取り入れると考えやすいです。

お客さんになったつもりで「強み」を考える

自分がお客さんになった際、自社はどのように見えているのでしょうか?お客さんになったつもりで、客観的に自社を考えてみましょう。

なぜ、お客さんはお店に来てくれるのだろう?外観?料理?接客?」

なぜ、お客さんは商品を買ってくれるんだろう?何を見ていたんだろう?」

なぜ、顧客担当者は付き合いを続けてくれるんだろう?」

競合他社と比較して「強み」を考える

自社製品を買ってくれたお客さんは、他社製品と比べて、なんらかの魅力を感じて買ってくれたはずです。それが何なのかを考えてみましょう。考える際は、お客さんアンケートや他社製品の機能調査結果などもあれば、より効果的です。

「他社製品と比べて、自社製品はどんな魅力があるんだろう?」

「買ってくれたお客さんは、購入する時に何を判断したんだろう?」

自社製品にあって、他社製品にないものは何なんだろう?」

従業員に聞いて「強み」を考える

製品を作っている製造部署や経理や総務など間接部署の従業員に聞いてみるのも参考になります。思いもよらない視点や新たな発見がでてきます。

作る人は何に誇りを感じて作っているんだろう?」

「経理や総務など直接関係ない仕事をしている人はどう感じているんだろう?」

「営業担当者はお客さんの生の声をしっているかも?」

思いついたことを、とりあえず書いてみる

思いついたことを強み(S)の部分に書いてみてください。

他の分析もそうですが、まずは、書き出してみることが大切です。 とりあえず書いてみて、後からブラッシュアップしましょう。

自社の弱み(Weakness)を分析しよう

次に、自社の弱みを考えてみましょう。

自社の弱みは、強みと同様に顧客・競合他社・従業員の視点を取り入れ、なぜ自社は選ばれないんだろう・・・という観点で考えてみましょう。

お客さんになったつもりで「弱み」考える

自分がお客さんになった際、自社はどのように見えているのでしょうか?お客さんになったつもりで、自社を考えてみましょう。

「なぜ、お客さんはお店に来てくれないんだろう?外観?料理?接客?」

「なぜ、お客さんは商品を買ってくれないんだろう?何を見ていたんだろう?」

「なぜ、顧客担当者は付き合いをやめてしまったんだろう?」

競合他社と比較して「弱み」を考える

自社製品を買ってくれなかったお客さんは、他社製品と比べて、魅力を感じなかったから買わなかったはずです。それが何なのかを考えてみましょう。

「他社製品と比べて、自社製品は何が欠けているんだろう?

「買ってくれなかったお客さんは、何を判断した買わなかったんだろう?

「他社製品にあって、自社製品にないものは何なんだろう?

従業員に聞いて「弱み」を考える

製品を作っている製造部署や経理や総務など間接部署の従業員に聞いてみるのも参考になります。思いもよらない視点や新たな発見がでてきます。

作る人に不満はないだろうか?本当に作りたいものは?」

「経理や総務など直接関係ない仕事をしている人はどう感じているんだろう?」

「営業担当者はお客さんからクレームを言われていないだろうか?」

ビジネス機会(Oppotunity)を分析しよう

次に、会社や事業にとってのビジネス機会を考えていきます。

ビジネス機会は、外部から自社を見た時にビジネスチャンスとなり得る要素を考えます。政治・経済・競合他社など社外から自社を見つめていくと考えやすいです。

注意点としては、機会は外部環境分析にあたりますので、自社ではどうしようもないこと(≒社外のこと)について、考えていきます。

社外からの影響によって、ビジネスチャンスとなることを考える

法律改正や経済政策の変更などで、自社にとって追い風になることはないでしょうか?社外からの視点で新たなビジネスチャンスとなることを考えていきましょう。

来年度から法律改正され乗車前飲酒検査が必須に。検知機需要が高まるかも?

円高やワイン関税の引き下げでワインが安く提供できそう。売上があがるかも?

近くの競合店が他県に移転した。こちらにお客さんが流れてくるかも?

ビジネス脅威(Threat)を分析しよう

ビジネス脅威の考え方も、ビジネス機会と同じ考え方をします。

外部から自社を見た時にビジネス脅威となり得る要素を考えます。ビジネス機会と同様に政治・経済・競合他社など社外から自社を見つめていくと考えやすいです。

社外からの影響によって、脅威となることを考える

法律改正や経済政策の変更などで、自社にとって逆風になることはないでしょうか?社外からの視点で逆境に立たされそうなことを考えていきましょう。

今年は天候不良で農作物全体が不作。野菜高騰で売上が落ちるかも?

エネルギー不足で原油高。燃料代が上がってしまい、経費が増えるかも?

競合店舗が近くにできた。お客さんが分散してしまうかも?

今後の戦略を考えよう:クロスSWOT分析

強み、弱み、機会、脅威が書き出せたら、それをクロスして、今後の戦略を考えてみましょう。クロスする要素によって、どのような戦略を立てるかが決まります。

クロス要素戦略内容
強み×機会積極戦略積極的に打って出る戦略
自社の強みを使って、ビジネス機会をうまく活用していく戦略を立てます。
強み×脅威回避戦略強みを生かして脅威を回避する戦略
脅威に対して自社の強みをどう生かして、生き抜いていくか戦略を立てます。
弱み×機会改善戦略機会を生かすために弱みを改善する戦略
せっかくビジネス機会がやってくるので、弱みを強みに改善するような戦略を立てます。
弱み×脅威防衛戦略被害を最小限にとどめる戦略
自社の弱みであり、外部からの脅威もやってくるので、被害を最小限に留める戦略を立てます。場合によっては撤退も視野に入れます。

SWOT分析のやり方は、以上です。お役に立ちましたら、幸いです。

まずは、お気軽にご相談ください

対話することを大切に、最適な解決策を共に考え、ご提案いたします。

投稿者プロフィール

Hideaki
Hideaki
人生理念は「やさしい世界をつくる」
しあわせ組織クリエイターとして、人のしあわせを実現するお手伝いをしています。
保有資格:国家資格キャリアコンサルタント、メンタルヘルスカウンセラー、ITコーディネーター、情報セキュリティスペシャリストなど
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