接客の合間に売上を書き留めたいけれど、入力のために仕事を止めたくない。2026年7月17日の動画では、そんな場面を想定して、話した内容から売上を記録する小さなアプリをCodexで制作しました。

この動画で大切にしたのは、難しい用語を使わずに希望を伝え、できたものを見直しながら仕上げることです。

AIに伝える前に、三つのことを整理する

最初に考えるのは、「誰が使うか」「何をできるようにしたいか」「なぜそれが必要か」です。

今回なら、忙しいお店の担当者が、会計のあとに売上を残し、あとで日別・月別に確認したい。そのために、できるだけ入力を少なくしたい、という希望になります。

最初から会計システム全体を作ろうとせず、まず売上のメモに絞りました。小さく作ることで、実際の操作を見ながら次の要望を考えられます。

最初の画面を触ると、必要な改善が見えてくる

初版を確認したあと、スマートフォンからの音声入力、音声の再生、記録した時刻の表示、金額の修正などを追加しました。

たとえば、入力を声に変えても、金額を聞き違えたときに直しにくければ不便です。「記録できた」だけで終わらず、間違ったときにどう戻るかを確かめます。画面を整理する修正も行い、使う場面に合わせて育てていきました。

同じWi-Fiから利用する構成を試す

動画では、Mac側のアプリを、同じWi-Fiに接続したiPhoneから利用する形にしました。お店の奥にパソコンを置き、手元のスマートフォンから入力する使い方を想定しています。

ただし、「アプリの保存先が手元のMacにある」ことと、「音声入力を含むすべての処理が外部通信しない」ことは分けて確認する必要があります。音声認識の方式や端末の設定によって処理経路が変わるため、実際の売上や顧客情報を扱う前に確かめてください。

売上メモとしての役割をはっきりさせる

この試作は、日々の記録を補助する売上メモです。会計処理、税務上の帳簿、決済情報との突き合わせまで検証したものではありません。

運用するなら、金額の確認、誤入力の修正、重複登録、データのバックアップを確認します。複数人が使う場合には、誰が入力・修正できるかも考える必要があります。

「少し違う」と伝えることも、立派な改善の依頼

AIにアプリを作ってもらうとき、最初から完璧な仕様を話す必要はありません。「このボタンを押しやすくしたい」「金額を後から直したい」と、操作して気付いたことを伝えていきます。

まずは架空の売上を数件入力し、間違いを修正して、合計を見るところまで試してみてください。日々の仕事を思い浮かべながら見直すことで、自分に合う道具へ近づけられます。